「売った後は関係ない」
〜住宅業界の常識に疑問を抱いた男が24年連続黒字企業を築くまで〜
住宅メーカー営業時代に感じた強烈な違和感。「売ること」ばかりが重視され、「住み続けるお客様」のことは誰も見ていなかった。
独立後は苦戦の日々が続くが、ある小さな修理依頼との出会いが会社の未来を変える。
利益よりも信頼を優先し続けた結果、地域に欠かせない存在となった株式会社さくら住宅 相談役 二宮生憲さんの軌跡。
※本記事は公開情報をもとに構成しています。

ストーリー
二宮生憲さんは大手住宅メーカーで営業マンとして働いていた。住宅を販売し、多くのお客様と接する日々。しかし、ある出来事が人生の転機となる。

ある日、新築住宅を購入したばかりのお客様から連絡が入った。壁紙のクロスが剥がれているという。すぐに現場へ向かった。お客様は当然のように修理を希望した。
帰社後、上司へ報告する。しかし返ってきた言葉は衝撃的だった。「売ったあとまで面倒を見る必要はない」「いちいち相手にするな」お客様との信頼関係よりも販売棟数が優先される現実。
二宮さんは住宅業界のあり方に強い疑問を抱くようになった。
やがて独立を決意。リフォームを専門とする住宅サービス会社を設立した。お客様に寄り添う会社をつくりたい。そんな想いでスタートした。
しかし現実は甘くなかった。看板商品として用意したキッチンや水回りのセットリフォームはまったく売れない。価格にも自信があった。
それでも反応は薄かった。創業1年目は赤字に終わる。

苦戦が続く中、一人のお客様が来店した。「洗面台の鏡が錆びて交換したいんですが、どこに頼んでも断られてしまって…」工事代金はわずか3,000円。利益はほとんど出ない。
しかし時間もあったため引き受けることにした。すると、お客様は驚くほど喜んでくれた。
さらに知人や友人を次々と紹介してくれた。その瞬間、二宮さんは気づく。「これだ!」
翌日から方針を変えた。どんなに小さな仕事でも断らない。他社が嫌がる仕事こそ積極的に受ける。柱のひび割れを直してほしいと言われれば、すぐに現場へ向かう。
自ら木材を加工し補修する。料金は5,000円。スイッチの不具合を相談されれば、電気工事業者と一緒に対応する。料金は同じく5,000円。
採算よりも大切なのは、お客様の困りごとを解決することだった。

小さな修理を積み重ねるうちに信頼が生まれていく。「小さな仕事でも嫌な顔をせず対応してくれる」「困ったらまず相談したい」そんな評判が地域に広がった。
そして小規模修繕のお客様が、やがて大規模リフォームの依頼主になる。口コミはさらに広がり、仕事は増え続けた。
利益より信頼。短期より長期。その姿勢を貫き続けた結果、さくら住宅は地域密着型リフォーム会社として確固たる地位を築いた。現在は神奈川県内に複数店舗を展開。
24年連続黒字を継続している。二宮さんはこう語る。
「多くのリフォーム会社は小さな工事を嫌がるため、家の不具合を我慢しながら生活している方が多いのが現状です」「地域の方に必要とされるリフォーム会社として、皆様の大切な住まい・暮らしのお手伝いをしていきたい」3,000円の修理依頼から始まった信頼の積み重ねは、地域に欠かせない会社を生み出した。

業界の常識に疑問を持った
「売れば終わり」という価値観に違和感を抱き、自ら理想の会社をつくった。
小さな仕事にこそ価値を見出した
利益の少ない依頼を断らず、お客様の困りごとに向き合い続けた。
信頼が最大の営業になった
広告ではなく口コミで広がり、地域に必要とされる会社へ成長した。
企業情報
| 企業名 | 株式会社さくら住宅 |
| 相談役(元会長) | 二宮 生憲 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市栄区桂台西2-4-3 |
| 創業 | 1997年 |
| 事業内容 | 住宅リフォーム・増改築事業 |
| 公式サイト | https://www.sakura-jutaku.co.jp/ |
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出典・参考
- 株式会社さくら住宅 公式サイト
- テレビ東京「カンブリア宮殿」


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